いつも心に太陽を 唇に歌を

" 晴れ時々弾き語り、のちタコス "

紅甘夏の季節

ソラマメ、新玉ねぎ、春キャベツ...。

この時期限定の旬の食材をきっちり食すことは

シンプルなことだけど春を楽しむ極意だと想う。

 

昨晩は買ってきたピザ(総菜パン)の上にスライスした新玉ねぎを並べて

オーブンで温めて食べた。凝った料理である必要は全然ない。

今日は塩麴・胡椒を振っただけで丸ごと電子レンジでチンして

素材そのものを楽しんでみた。

 

先日の春彼岸に妻が好きだった柑橘類を供えようと買った鹿児島産の

大きな紅甘夏を食べてみる。ちょうどこれもこれからが旬らしい。

妻の写真の前で厚い皮を剥きひと房をつまんだ時に妻の一言を想い出した。

 

「ちょっとちょうだい。」

 

ミカンもそうだが味や瑞々しさには時々当たりはずれがある。

中には干からびかけたのがお目見えすることもある。

ジューシーで甘味と酸味のバランスが取れたのに当たると美味しい。

それに八朔や甘夏はサイズが大きいので独りで食べると結構ボリューミーだから

夫婦で分け合いっこして感想を言いながら食べるのが良かったのだ。

 

今は独り黙々と食べるしかないけど

写真の前だと何だかそれなりに妻と会話している気分になる。

けっして寂しくないわけではないけど虚無感に覆い尽くされるということもない。

春の恵みを今でも夫婦で頂戴している錯覚に浸れる。

もちろん"嬉しい錯覚"だ。

そしてこういう気持ちを忘れないことが大切だと想う。

 

河合隼雄が書いていた「一人でも二人で生きる」というのは

そういうことだろうと解釈している。