CGとテクノロジーを駆使して作りあげられたアバターに心酔する人もいる。
AIで再現された美空ひばりの歌声も聴ける。
ネットやバーチャルの世界が進化すれば『ヒトではないヒト』があふれる。
2次元や3次元だけではない。
ペット型ロボットや介護ロボットに愛らしさを求める人もいる。
明らかに血液の通わない存在だがそれぞれに魅力があるのだから否定はしない。
将来、独居老人や孤児の話相手としてそれらの『存在』が光明になることも十分ある。
こう考えると今この同時代を生きている"ヒト"って何だろうと想う。
一定の体温と血圧が保たれ呼吸をしているという生物的な共通項はあるにせよ
互いを分かり合えたり、分かり合えなかったり...。
戦争なんかはその典型だ。
居心地の悪い生物としてのヒト達が動かす現実世界・社会よりも
バーチャルや人工的に作られたヒトがいる空間のほうが平和で幸福であれば
それこそが21世紀以降の個々人の心の支え=「宗教」にさえなり得る。
そもそも人間にとって【神】とは超人的で超越した存在に他ならない。
私見での「宗教」はそんなに難しい話ではない。
前にも綴ったけど飽くまで「魂の保養先」だから。
そこは内省するたびに自身の心を解放し楽にしてくれる。
そして自分にとってそれは亡き妻が今もいる場所。
と、言ってもどこか遠い世界の話ではなく、いつもこの心の中にいてくれている。
それでひらめいた。
妻がいる心の空間を「黄泉(よみ)の国」になぞらえて
43次元と呼ぶことにしよう、と。
なんてね。