いつも心に太陽を 唇に歌を

" 晴れ時々弾き語り、のちタコス "

想えばあれが2度目のハネムーン

納骨の日からちょうど1年が経った。

秋晴れと呼ぶには残暑がまだキツい10月最初の日曜日。

墓に着いてすぐに花立てをゴシゴシと洗っていたら

あっという間に汗まみれになった。

 

いつものようにリンドウやカスミソウと

初めてデルフィニウムという澄んだ青色の花と

ミニサイズの向日葵も2輪買って供えた。

 

とある本に「夫婦は二度結婚式を挙げる」とあった。

 

誰もがその名を知るユングという心理学者が唱えているらしい。

最初の結婚は文字通り社会的な家同士のいわゆる『結婚』で、

その後の二度目は子育てが終わったり夫婦が老齢になってそれぞれが

改めて互いを見つめ直す内面的な『結婚』なのだと言う。

この"二度目の結婚"は夫婦によってきっかけや境遇は千差万別だろうけど。

 

想えば自分達夫婦には子供がなく、

また定年退職する前にはや死別してしまったけれど

妻が余命宣告されたあの日から命日までの半年間はずっと

それまでにも増して夫婦で『仲良し時間』を過ごせた気がする。

言わばあの半年間が2度目のハネムーンだったのだ。

「病魔が教えてくれた」と言うと皮肉に想えるが

それでも"二度目の結婚"が迎えられ、しかも仲良し時間を得られたとすれば

救い以外の何物でもない。

 

そんなことを考えながら帰路に就き、墓地の山を下りる時にドングリを2つ拾う。

 

少し大きいのが自分で小さいほうが妻の見立て。

帰宅後、部屋の妻の写真の前にそっと並べて置いてみる。

f:id:Sunbound:20211003154744j:plain