昨夜の夢の中の話。
妻がTVの前に座り、大好きな奥田民生の番組を観ていた。
番組の中で民生が"ソロになってから一番大切にしている"
という曲を演奏する場面になる。
彼らしい、スローテンポだけどビートの効いたノリノリのロックンロール。
妻は嬉しそうに画面の前で少しだけ首を縦に振りながらノッていた。
その姿を自分はオープンキッチンに立って微笑ましく見ている。
キッチンで皿洗いを手伝おうとしてたのか、
コーヒーを淹れようとしてたのか分からないがそこで目が覚めて起きる。
夫婦で長年使い慣れた目覚まし時計に手を伸ばすと夜中の【3:09】だった。
そういえば就寝前、たまたま、妻が最後の入院で持ち込むことを望んでいた
ピンクの小さなクッションを、生前、妻の寝ていた側の枕元に置き
寝ていたことを思い出した。
そのクッションを引き寄せ自分の枕にしてしばらく黄昏れる。
それだけの話。
でも、どこか「丸っきりな夢」というよりも
おぼろげながら意識のある「夢うつつ」という夢だった。
あのロックンロールが本当に奥田民生ワールド全開の曲だったからだ。